
子どもが物を落として,無垢床に傷をつける



食べ残しや飲み物のシミができて,困っている
自然素材の温もりを感じられ,子育てに適している無垢床。しかし一方で、「傷がつきやすい」「汚れやすい」という悩みを抱える方も少なくありません。
元気いっぱいに遊び回る子どもたちにとっては、無垢床が格好の遊び場になる一方、床が傷ついたり、食べこぼしや飲み物のシミができたりすることもありますよね。
でも大丈夫です!この記事では、4人の子育てをしている私が,無垢床を傷や汚れから守り、美しさを長持ちさせる7つの具体的な方法をご紹介します。
家族みんなが快適に暮らせる空間を作るためのヒントを、一緒に見ていきましょう!
対策① 保護マット,カーペットの利用
傷や汚れを防ぐためには,保護マット,カーペットの利用が効果大です
私の家では,
- 子ども部屋⇒保護マット
- リビング⇒カーペット
- ダイニング⇒透明シート
を使用しています
メリット:無垢床を守る強力な味方!
- 傷や汚れをしっかりガード
保護マットやカーペットを敷くことで、子どもがおもちゃを落としたり、飲み物をこぼしたりしても、直接床にダメージが及ぶのを防ぐことができます。子ども部屋に保護マットがあることで,多くの傷を防ぐことができました。
- 防音効果で生活音を軽減
子どもが走り回ったりジャンプしたりする音を吸収してくれます。集合住宅に住んでいる方にとっては、大きなメリットですね。
- 滑り止めで安全性アップ
滑り止め加工がされたマットやカーペットは、子どもが転んだり滑ったりするリスクを減らしてくれます。小さな子どもがいる家庭では安心感が増します。
- インテリアのアクセントにも
デザインやカラーを工夫すれば、部屋全体の雰囲気をおしゃれに演出することも可能です。
デメリット:無垢床の雰囲気を損ねる
- 床の風合いを損ねる可能性
無垢床ならではの質感や見た目を隠してしまうため、せっかくの自然素材の魅力が薄れることがあります。
- 汚れやすい・掃除の手間が増える
カーペットやマット自体が汚れてしまうと、定期的に洗ったり掃除したりする必要があります。特に毛足の長いカーペットは汚れが入り込みやすい点に注意が必要です。
- 設置が不安定な場合の危険性
滑り止めが不十分な場合、マットがずれてつまずきの原因になることもあります。子どもが遊ぶ際には、しっかり固定することが大切です。
- コストがかかる
品質の良いマットやカーペットはそれなりの価格になるため、広い範囲をカバーしようとするとコストがかさむこともあります。
メリット,デメリットがある保護マットとカーペット。
では,どうすればいいのか。
私は,それぞれの部屋で使い分けて利用しています
- 子ども部屋⇒保護マット
- リビング⇒カーペット
- ダイニング⇒透明シート
です
子ども部屋には,ジョイントマット
ジョイントマットを敷くことで、
- 無垢床に直接ダメージが及ぶのを防ぎ
- 転んでしまっても衝撃を和らげるため
- けがをするリスクも減ります
歩き始めたばかりの時期や活発に遊び回る時期の子どもがいる家庭には,必需品でしょう
無垢床の味わいが損なってしまいますが,子ども部屋ということで割り切っています。


見た目も可愛らしく,子どものための部屋という感じになります
いろいろな種類のジョイントマットがあるので,自分の好みのデザインを見つけてみてください
リビングには,ベージュのカーペット
リビングには,カーペットを敷いています
- 寝っ転がったり
- おもちゃで遊んだり
- ジュースを飲んだり
理由は,汚れやすく,傷がつきやすい場所だからです。
無垢床の雰囲気を残したいなら,ベージュなどのあまり目立たない色がおすすめです


ベージュの色は,赤松の無垢床との相性がよいです
- ソファーの脚をカーペットの上にのせれば,
- 走ったり,跳んだりしてもずれることが少なくなり
- 汚しても,洗濯機で洗えばいいやと思うことができる



無垢床を傷つけやすいおもちゃでも,安心して遊ばせてあげられます
そのかわり,髪の毛などをコロコロでとる手間は増えます。4人の娘がいるので,ちょっとした隙間時間にコロコロ掃除をしています
ダイニングには,透明の保護シート
ダイニングには,透明の保護シートを使っています
- 食べこぼしがあっても
- 汚れることを防ぐことができ
- 無垢床の雰囲気を壊さなくて済むし,
- 自分の食事もゆっくり食べることができる



90㎝×120㎝の保護シートをベビーチェアの下に敷いています。2歳の娘が,食べこぼしをしてもイライラすることがなくなりました
ダイニングテーブルの下に保護シートを敷いている写真です。意外と目立たないことが分かりますか?


でも,ちょっと残念なこともあります
それは,無垢床が周囲の色と変わってくることです。1年間保護シートを使用するだけでも,写真のようになります。


無垢床の色が違うことが分かりますか?1年間ずっと使っていると,周りの無垢床と色が変わってきてしまいます
みなさんは,
- 子どもが無垢床に食べこぼしをしないように,常に見守る
- 床の色合いが多少変わることを承知の上で,食べ残しを許容する
どちらがいいですか?



私は,落ち着いて食事をしたり,子どもが食べている間に他の家事をしたりする時間が欲しいので,保護シートを利用しています。
保護シートがあれば,食べ物をこぼしても「後でふけばいいや」と他のことを優先することができます。保護シートがないと,「無垢床に染み込んでしまう!」とすぐにふかなければいけません。
最初に,床の色合いが変わっていることに気づいたときは,ショックでした。でも,今では,「保護シートのおかげで,食べこぼしにイライラしなくなったなー」と懐かしく感じています
無垢床×保護シート。食べこぼしから無垢床が汚れることを守りたい人に,オススメです。
対策② 椅子脚カバー,フェルトパッドを貼る
無垢床が傷つく原因のひとつは,”物がずれる”,”物を引きずる”ことです
そこで,私の家では
- 椅子の脚
- ソファーの足
に対策をしています
椅子脚カバーで,椅子を引きずっても安心
私の家では,全ての椅子にカバーを貼っています。写真は,子どもが使っている椅子です。


無垢床と合わせるため,シリコンタイプのものを使用しています
椅子の裏側の様子です


しばらく使っていると,裏側にゴミがつくので,とっています。
うちの子は,食事をしているときは左側のダイニングテーブル,勉強をするときは右側の机を使います。


幼稚園や小学校低学年の子が,椅子をひきずりながら動かしても,床に傷がつきません,椅子脚カバーをつけることで,子どもたちだけで,自由に椅子を動かすことができるようになりました
親は,四角い足の椅子を使用しています。1年間くらい使っていると,裂けることが多いです。掃除をする際に,動かすことが多いからだと思います。



シリコンが裂けたら,輪ゴムでまくとまだまだ使えます


ちょっとゆるい場合でも,同じように輪ゴムを巻けば,落ちなくてすみます



丸脚,角脚兼用のタイプがオススメです
フェルトパッドでソファーがズレなくてすむ
ソファーには,フェルドパッドをつけています
- 子どもがジャンプしても
- 子どもがダイビングしても
- 親がソファーに寄りかかっても
ソファーが動かなければ,床が傷つくことはありません
フェルトパッドは,ソファー専用のものを使っています


- 透明で目立ちにくく
- すぐに置くことができ
- ちょっとやそっとではズレません
少しひいたソファーの写真です。いい意味で存在感がありません


1年間使いましたが,フェルトパッドの下の無垢床に変化は見られませんでした。



子どもたちが跳びはねているのに,無垢床にダメージがなくてよかったです。むしろ,ソファー本体が壊れそうでした…
対策③ 柔らかいおもちゃにする



おもちゃを落として,また床に傷がついた・・・
誰しもが,通る道ですよね。うちなんか,毎日何カ所に傷をつけているか分かりません
基本的なスタンスとして,無垢床の家で子育てをするのならば,傷がつくのは”当たり前”と覚悟を決めましょう。



そうは言ってもなるべくならあまり傷つけて欲しくない。注意も減らしたいしおもちゃを取り上げのも可愛そうだしもうどうすればいいか分からない・・・
そういった方には,柔らかい遊び道具を用意することをオススメします
ポイントは,
- 柔らかく
- 子どもだけで遊べて
- 3日で飽きることなく
- 姉妹でおもちゃを取り合わない
この条件を達成すると,親は自由な時間を獲得できます。子どもに注意したり,傷ついた床を見つけて激怒したりすることはなくなるでしょう
私の家で子どもたちがハマった柔らかい遊び道具を紹介します。うちの子は,個性的な子が多いので,万人受けするとは限りません。参考程度にしてください
柔らかいおもちゃ その1 スリッパ


子どもってなぜかスリッパが好きですよね。それとも,うちの子だけ何でしょうか・・・
上の写真は,小学生1,2年生の長女,二女と2歳の三女が使用したスリッパです。3人が使ってきたものなので,かなり使用感があります



3人とも,スリッパをはいてニコニコしていました。あまりにも好きだったので,祖父母の家にはディズニーキャラクターのスリッパもあります
- スリッパを引きずっても
- 無垢床に傷がつくことがなく
- しかも,足の裏のべたつきもつかない
子どもたちが好きなキャラクターを用意すれば,喜んで履いてくれます
迷ったら,アンパンマンのスリッパでよいでしょう。うちの子は,5歳くらいまで遊んでくれました
およそ2歳くらいのきちんと歩けるようになった子なら十分遊べます。最初の頃は,よく転んで泣いていました。けがをすることは無かったですが,あまり早い時期に渡してしまうと危ないかもしれません。
柔らかいおもちゃ その2 お世話ができるぬいぐるみ


2つ目に紹介するのは,”お世話ができるぬいぐるみ”です。注意して欲しいのは,普通のぬいぐるみではないことです
- 普通のぬいぐるみは,可愛いけれど
- 飾ったり,抱っこしたりするだけで
- 長い時間遊んだりすることはできません
長い時間遊んでもらうためには,”お世話ができるぬいぐるみ”がベストです



私の家には,サンタさんから『メルちゃんお人形セット』が届きました
- 1.5歳以上から遊べて
- 抱っこしたり,おんぶしたり
- お風呂に入れてあげることもできる
これで,2歳の三女はキティ好きになりました。アンパンマンが負けてしまいそうです。キティちゃん恐るべし。
柔らかいおもちゃ その3 トランポリン


最後に紹介したいのは,王道のトランポリンです
- 1歳の子が上にのって満足
- 2歳の子がジャンプをして満足
- 7,8際の子が二重跳びの練習をして満足



祖父母が自分の家に遊びに来たときように買ってくれましたが,あまりにも好きすぎたので,もらってしまいました
ちょっと値段が高めですが,長期間にわたって遊ぶことができるおもちゃです。兄弟の数が多い家庭ならば,元がとれるのは間違いないです
対策④ 家具の量を減らす
無垢床を傷つけないために,一般的に言われていることがあります。
それは,家具の配置する際に
- 直接接触を防ぐ
- 移動を減らす
- 保護アイテムを活用する
の,3つのポイントを守るというころです。しかし,私は,何より大事なことがあると思います。



それは,家具の量を減らすことです。



でも,そんなの無理だよ・・・



そんなことは,ありません。家具を減らすコツを紹介します
家具の量を減らすためには,どうする?
家具の量を減らすためには,まず「必要なもの」「不要なもの」を見極めることが必要です
無垢床の美しさを最大限に活かし、シンプルで快適な住空間を実現するには、家具の量を減らすことが効果的です。以下の方法を参考に、必要最小限の家具で暮らしやすい空間を目指しましょう。
- 2年着ていない服は,売るまたは処分する
- 2年読んでいない本は,売るまたは処分する
- カタログ,保証書などは,電子化した上で処分する
- 子どもが作った作品は,写真をとった上で処分する
- 1つ増えたら,1つ減らす
- 家族と一緒に行う
「仕分け」「手放し」「増やさない」を合い言葉に,少しずつ無理なく取り組むことがで,物が減っていきます。
そうすると,いらない家具がでてくるでしょう。
私の家には,3段ラックが複数ありました。多くの物を減らしたおかげで,3段ラックも処分することができました。3段ラックを移動して傷が付く心配もなくなり,あいていたスペースを有効活用できています。
対策⑤ 定期的にワックスをかける


汚れがつかないようにするためには,定期的なワックスが大切です
赤松の無垢床の私の家では,「ミストデワックス」を使っています
- 食べ残しをふいたり
- シミをふきとったりでき
手軽に,無垢床のメンテナンスをすることができます
▼ミストデワックスについては,別記事でまとめています▼
まとめ
無垢床は、自然素材ならではの温もりや快適さが魅力的で、家族が集う空間をより心地よくしてくれる特別な床材です。しかし、その一方で傷や汚れがつきやすいという課題もあります。
この記事では、保護マットやカーペットの活用、こまめな掃除やメンテナンスなど、無垢床を守るための具体的な方法をお伝えしました。どれもすぐに取り入れられる簡単な工夫ばかりなので、今日からでも始められるはずです。
無垢床の美しさを長く保つことで、家族みんなが安心して暮らせる快適な住まいを実現できます。
そして何より、大切なのは「住まいを大切にしながら、家族と一緒に楽しい時間を過ごすこと」です。無垢床とともに、豊かで幸せな日々を楽しんでください!