
子育てをするならパッシブデザインがいいと聞いたけど、本当にそうなの?
こんな、人のための記事です。
私は、築40年以上の家に住んでいました。
- 冬は、暖房をつけて喉がカラカラ
- 夏は、エアコンを切るとすぐに熱くなる
- 子どもが体調を崩し、風邪を引いてしまう
家づくりを考えたときに知ったのが「パッシブデザイン」という考え方です。



「エアコンに頼らず快適に過ごせる」「室温が安定する」と聞いて興味が湧き、パッシブデザインの家を建てました。
この記事では、パッシブデザインの家で、5年間子育てをしてきたメリットを解説します。
パッシブデザインの家に住むと、こんなメリットがあります。
✅ 朝の寒さでグズることがなくなり、子どもの機嫌が良い!
✅ エアコンの風が苦手な子どもも、自然な温度変化で快適に過ごせる!
✅ 夜泣きが減り、ぐっすり眠れるように!
✅ 電気代が削減!以前より家計に余裕ができた!
✅ 洗濯物が室内でもしっかり乾くので、共働きでも助かる!
パッシブデザインの家とは?
パッシブデザインとは、太陽の光や熱、風などの自然エネルギーを活用して、快適な住環境をつくるための設計手法です。
図にすると、次のとおり!
引用:OMソーラーより



夏でも冬でも、太陽の光や風を活用し、心地よい住まいを目指していることがわかります。
パッシブエアコンの家を建てるためには、
- 断熱性
- 室内へ取り入れる太陽の光【冬】
- 室内へ取り入れない太陽の光【夏】
- 風通し
などを、工夫した設計・施工が求められます。
パッシブデザインの家で子育てをするメリット


メリット①冬の朝:子どもの支度がスムーズでイライラしない
以前の家では、
- 寒くて布団から出たがらず
- 結果として、朝の支度が遅くなり
- 「早く着替えなさい!!!」と親が注意する
正直、親も子もイライラした時間を過ごしていました。
しかし、パッシブデザインの家では違います。



冬の朝でもほんのり暖かいので、自然と子どもたちが起きてくるようになりました。
あまりにも早く起きすぎるので、朝から読書をすることもあります。冬の朝でもほんのりあたたかいので、裸足で読書をすることができます。


目覚まし時計は使っていません。親が部屋に行かなくても、子どもたちだけで起きてきます。窓の配置が工夫されているので、朝の光が心地よく自然に目が覚めるのだと思います。



「寒いから着替えたくない!」とぐずることが減り、朝のストレスが激減しました。
メリット②風通しがよく、夏バテを防げる
以前の家では、
- エアコンを消した瞬間に寝苦しく
- 夜中も昼間もエアコンを付けっぱなし
- 狭いリビングでテレビを見ながらダラダラと過ごす
こんな生活をしていたら、夏バテになるのも当然ですよね



「暑くてダルい…」と動きたがらなかった子どもたちが、元気に遊ぶようになりました
写真は、リビングの窓をあけ、ウッドデッキで遊んでいる子どもの様子です。


パッシブデザインの家では、
- 夏と冬の太陽の光の入り方を変えたり
- 自然な風が入ったりできるように
- 窓の配置と軒を
工夫しています。



パッシブデザインの家では、軒の深さの工夫により、夏の日差しをうまく遮ることができます。
強い直射日光を防ぎ、室内温度が上昇しにくく、涼しく快適な時間を保てます。そのおかげで、エアコンをあまり使わなくても、自然な風で涼しく過ごせるようになり、夏バテを防げるようになりました。
メリット③漆喰の壁で、風邪をひきにくくなった4姉妹
以前の家では、冬になると風邪を引く子が続出していました。
- 1人風邪を引くと
- 治りかけの頃にもう1人がかかり
- 最後は、看病をしていた親がかかる
という、お決まりのパターンを何度繰り返したことかわかりません。



でも、今の家に住んでから、風邪を引く人が激減!
写真は、節分の日の様子です。床があたたかく、裸足で豆まきをしています。


冬でも裸足で過ごせる理由は、
- 漆喰の壁のため
- 乾燥しすぎず
- 部屋ごとの温度変化が少ない



冬に乾燥しがちであった部屋が、漆喰でしっとりした空気感になり、風邪の予防になりました。
漆喰のメリット①優れた調湿効果
「呼吸する壁」と呼ばれ、湿度が高い時には余分な水分を吸収し、低い時には放出します。これにより、年間を通じて快適な室内環境を維持できます。
漆喰のメリット②健康的な住環境
漆喰の調湿効果により、カビやダニの繁殖を抑制し、結露も防ぎます。また、自然素材で作られているため、有害物質を放出せず、シックハウス症候群の対策にもなります
漆喰のメリット③メンテナンスの容易さ
漆喰は静電気をため込まないため、ほこりやゴミが付着しにくく、長期間きれいな状態を保ちます。小さな汚れは消しゴムで落とせ、落書きなども上から薄く塗り直すだけで対応できます
メリット④すぐに干し、一晩で乾く洗濯物
以前の家では、
- 雨の日や冬の部屋干しで
- 洗濯物がなかなか乾かず
- 生乾きの臭いが気になっていました
そもそも、部屋干しをする場所がなく、カーテンレールに洗濯物を干したりしていました。



でも、専用の部屋干しにある場所への運び出しもラクになり、一晩でしっかり乾くようになりました。
我が家は、6人家族です。洗濯物は、かなり多くなります。大量の洗濯物を干しても、朝にはカラッと乾いていることに感動です。
メリット⑤子どもを見守りながら料理ができるキッチン
以前は、キッチンが北側に孤立していました
- 冬は足元が寒く
- 我慢しながら料理しながら
- 子どものイラズラやけんかに対応
料理中に子どもの様子がわからず、急いで料理をしていました。



今は、オープンキッチンの前に、ダイニングテーブルとリビングがあります。子どもたちが遊んでいる様子を見ながら料理ができています。
私の家は、シンクとコンロを分けたⅡ型のキッチンを採用しています。シンクのスペースを広くしているため、子どもたちが並んでお菓子づくりなどもできます。
メリット⑥4人姉妹でものびのび遊べる快適空間
以前の家では、
- 部屋が狭く
- おもちゃが散らかり放題
- 走り回れるスペースがない
子どもが自由に遊べる室内環境ではありませんでした。



今の家は、開放的なリビング+畳スペースがあり、子どもたちが自由に遊べています。
- 冬に裸足でドタバタしても
- 床がほんのり暖かいので
- 裸足でも寒さを感じずに
快適に遊ぶことができます。



両親が家にくると、「この家はあたたかいね〜」口癖です。
4人姉妹でものびのび遊んでいます。子どもたちが笑いながら遊んでいる姿を見ると、幸せを感じることができます。
メリット⑦前の家より3000円節約した光熱費
以前の家より広くなったのに、光熱費を3000円削減できました。
前の家の光熱費 | 今の家の光熱費 |
電気代 15000円 灯油代 3000円 ガス代 5000円 合計 23000円 | 電気代 20000円 |
今の家は、オール電化です。灯油代、ガス代を支払わなくてすんでいる分、安くすんでいます。パッシブデザインの家に住み始めて、冬の暖房はほぼなし、夏の冷房も最小でOKとなり、光熱費を抑えることができています。
これから家を建てる人へ!パッシブデザインの家づくりのポイント


ポイント①窓の配置と大きさ
パッシブエアコンの家では、太陽に光をうまくとりいれるために、窓の配置が非常に重要です。
- 南向きの窓で、
- 日中の光を最大限に取り入れる一方で、
- 夏の強い日差しを遮るために軒を深くする



冬は日差しを室内に取り組むために、窓の大きさを工夫する必要があります。
ポイント②断熱性の向上
パッシブデザインの家は、
- 高い断熱性を確保し、
- 外の気温の影響を最小限に抑え、
- 室内の温度を一定に保つことを目指します
そのためには、壁や屋根、床下の断熱材をしっかりと選び、隙間をなくすことが大切です。隙間をなくすことで、冷暖房の効率も大幅に向上します。
ポイント③風通しのよい家づくり
夏の暑さを和らげるためには、
- 窓の配置の工夫に加え、
- 換気の方法にも工夫が必須
です。自然の風をうまく取り入れるために、風の通り道を作ることを意識することが大切です。
例えば、オープンなリビングやダイニングを作り、部屋ごとの仕切りを減らすことで、風通しのよい空間を作ることができます。
ポイント④一番大切なのは、信頼できる工務店選び!!



窓の大きさとか断熱性とか、風通しと言われても、素人の自分が考えるのは難しいんだけど
そこで、大切なのが工務店選びです!



パッシブデザインを取り入れるためには、経験豊富で断熱性や風通しについて理解がある工務店を選ぶことが不可欠です。
家を建てる際には、
- 安い、早いだけでなく
- 設計から施工まで一貫してサポート
- アフターサービスも充実している
信頼できる工務店を選ぶことが、家づくりの成功につながります
- 見学会に参加し、施工事例を見せてもらう
- 住んでいる人に会って、住み心地を聞かせてもらう
- 工務店主催のパッシブデザインに関する勉強会、セミナーに参加する



複数の工務店を比較し、自分たちに合った信頼できるパートナーを見つけましょう
まとめ:パッシブデザインの家で、子育てを楽しく&快適に!
パッシブデザインの家に住んでから、子どもたちとの生活が大きく変わりました。
今の家では、
- 冬でもほんのり暖かく
- 夏は涼しい風が通るため
- 家族全員が快適に過ごせるようになりました
「寒いから布団から出たくない」「暑くてダルい…」という悩みがなくなり、朝の支度もスムーズに。風邪をひきにくくなったり、のびのび遊べる空間ができたりと、思い描いていた理想の暮らしが実現できました。
また、洗濯物が一晩で乾くことや、子どもを見守りながら料理ができることなど、家事の負担が軽減されたことも大きなメリットです。快適な家に住むことで、家族みんなが笑顔になり、子育てもグッと楽になりました。



これから家を建てる方には、「住み心地の良さ」にこだわってほしいと思います。
パッシブデザインの家は、子育てをする家庭にこそおすすめです。
家族が自然に快適に暮らせる家をつくることで、子育ての負担を減らし、毎日をもっと楽しく、もっと快適にできるはずです!